前月は利根川教授に分子生物学の立場から「人間の可能性を開く」を解説しました。 波は生きているものすべてにあり、動物、植物、宇宙にもあることが解明されています。
宇宙の波動は波動の中でも最も良いとされる秩序を保っている波動で、MRAで測ると7.5Hzとなっていて、この波動を持ち合わせると、とんでもない人間の能力の可能性を開くという原理でした。
今月は精神科医ユング博士の心理学的側面から大切なお子様の能力の開き方を解説します。
ユング博士はスイスの精神科医・心理学者で、深層心理について研究、分析心理学を創始した学者ですが、「集合的無意識論」(「集合」と略する)は世界3大発見者に数えられています。(あとの2つはニュートンの万有引力とガリレオ・ガリレイの地動説です。)
ユング博士の説では、人間の心(脳)には「集合」が右脳にイメージのデーターベースとして存在しているそうです。
そして、その集合の働きによって、人間の行動パターンが決定されるという説です。大きくは二点から成り立っている。一つはその人が好かれるか、 嫌われるかに関することであり、二つはその人がいつ死ぬか、どんな事故に遭うか、どういう病気になるか、どんなことで悩むのかに関することである。これは「集合」が決める。 つまり、「集合」は各自の意識の地下2階に確かに存在して、地上の意識に指令を送っている。
心理学は地下1階を「自我」つまりその人の持つ特性としている。それを支える地下2階を「集合(イメージタンク)」としている。広い空間に過去のあらゆる事がぎっしり詰まり、全部脳細胞に蓄えられている。我々が生まれてから今日に至るまでに見たり聞いたり、私達が忘れている事も含めて全部詰まっている。 たとえば13年前の今日、何をしたか答えられる人はいないだろう。 この日が 離婚した日などであれば別であるが…意識の中ではどんどん忘れていく。しかし無意識層の地下2階には全部が入っている。お腹の中で聞いたお母さんの歌ってくれた歌まで入っている。それのみならず、父、祖父、曾祖父、そのまた何千年前の先祖まで、イメージを受け継いでいる。これが遺伝子である。これがまた自分の子孫に伝 わる。だから地下2階にあるイメージのタンクがどういう状態かにより、その人の人生が決まる。
この原理を基にして、ユング自身が精神分裂症を克服した。 ちなみにユングの先祖もこの病だったという。
そこで 地下3階(セルフ)に目を向けた。地下3階のセルフの世界は、過去の色々な イメージに一切左右されぬ部分である。セルフの世界はその人の持つ本源的な世界である。
ユングは未来を開く事ができる右脳をつかって、良いイメージを作り出し、集合を崩す方法を研究した。
崩し方は第1は感謝すべきことに感謝する。
第2は感謝できな いこと、たとえば病・経済苦・家庭不和等に感謝する。
第3は未来を過去形にして感謝する。
そのうち大事なのは、第2と第3です。
第2の感謝の仕方で、未来を形成すると言われる「右脳」を活用することが大事で、けっして人間の脳と言われる現実重視の「左脳」を使ってはいけない。
何故ならば、左脳は現実の自分自身の病・経済苦・人間関係等 の悩みに執着するから、人の能力を開けないのです。
このようにして、医学が手を出せなかった極度の精神分裂症も、ユングは地下3階に焦点を当てて治している。心理学の地下2階(集合)は小さなコップ一杯の水のような ものである。悪いイメージでいっぱいかもしれない。しかし地下3階のセルフ にはプールほどの水がある。この汚いコップの水を大きなプールに入れると薄くなる。つまり、その人がずーっと苦しむ、集合性を崩すことができる。
ユング博士の心理学を基に、人間の可能性の開き方を説明してきましたが、私たちにとって集合は私たちの生き方を決定してしまう存在なのです。 だから、集合は人間の可能性を大きく開く事ができると同時に、折角良い、DNAを持っていても、その可能性を摘んでしまう事にもなる、危険性を持っているのです。
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